製品について
ホーム > 製品について【ろ材について】

ろ材について

ろ材について

トットバクトフード

トットバクトフードトットバクトフードは、ろ材というよりむしろ嫌気性バクテリアの餌と考えて下さい。

好気性バクテリアは独立栄養細菌といい、水中の酸素とアンモニア、亜硝酸塩が存在すれば活発に活動します。

嫌気性バクテリアは従属栄養細菌といい、嫌気的雰囲気[小酸素]の中で硝酸塩に加え炭素源(嫌気性バクテリアの餌)が存在することにより活発に活動します。嫌気性バクテリアはトットバクトフードを吸収しながらNO3(硝酸塩)のOを奪い取り、残されたN(窒素ガス)は水槽の水面より空気中に放出されます。
トットバクトフードは非水溶性の固形物なので水に溶けだすことはありません。嫌気性バクテリアと硝酸塩が存在することによりその餌となり、徐々に減少していきます。すなわち硝酸塩が多いと早く無くなり、少なければ長持ちすることになります。水槽においては魚の数、大小、餌の量、により減り具合が違ってきます。交換の目安はカートリッジ内のバクトフードが三分の一以下に減少したころになります。期間については飼育数が多い、または大型魚を飼育している場合は半年程度経過したら一度チェックしてみて下さい。飼育数が少ない場合は一年以上保つことも出来ます。

トットバクトフードはトット独自に開発した嫌気性バクテリアの餌です。研究を重ね、数種の原料を配合し、嫌気性バクテリアが最も好むよう作られております。嫌気性バクテリアを経た後、水と炭酸ガスに分解されます。

トットバクトハウス(セラミックリング炉材)

トットバクトハウス生物ろ過におけるろ材は、好気性バクテリアがいかに数多く繁殖できるかにより、その善し悪しが決まります。

従来、ろ材の表面積に注目が集まり、各メーカーはろ材内部の表面積の広さ(多孔質)を競ってきました。表面積が多いほどバクテリアの付着面積が増え、それに比例してバクテリアが増えるという考え方で、顕微鏡写真をパッケージ等に掲載し宣伝してきました。

理論的には間違いではありませんが、ろ材内部の表面積を追及していくと微細な粒子を一定の面積内に封じこめることになり、究極は石のように固まってしまいろ材内部に水が入らなくなります。ろ材内部に水が入り、尚且つ、その水が絶え間なく入れ替わらなければ、ろ材内部で好気性バクテリアは生息できず、内部の表面積がいくら広くてもろ材の機能を果たさない事となります。

また、ろ材表面の凹凸は内部の表面積に比べごくわずかであり、あまり大きな意味を持ちません。そこで表面積より、ろ材内部への通水性の確保が重要な要素となります。従って、ろ材内部の通水性を確保し、尚且つ表面積の多い(多孔質)ろ材が最も優れたろ材といえます。

しかし通水性の確保と表面積の確保は、本来反比例するものであり、製品化は容易ではありませんでした。トットでは数年にわたり研究、試作を繰り返した結果、現在のセラミックリングろ材、トットバクトハウスを完成させました。通水性と多孔質を究極まで追求した最も優れたろ材と自負しています。